第1章 百々目鬼チョロ松と夢主の話
それにしても君、本当に綺麗な姿をしているよね」
嘘でしょ……目を潰す存在の正体。
「と……百々目鬼?私の、目を、つ、潰すの?」
「あーまたその話?僕そこまで残酷じゃないよ。
あれは僕の見た目を怖がった人間がばらまいた嘘だよ。
それに君の目を潰したらその美しい顔が台無しだ」
チョロ松さんは微笑みながら私の頬に触れた。
なんだか冷たい。それなのになぜか逃げられない。
「ねえ、せっかくだから遊ぼうよ」
「え……」
この誘いに乗ったら二度と引き返せない気がする。
私は……