第1章 俺達のペースで……
なるべくゆっくり歩いて行こう
君と………ずっと………
「宮田くん、大好き!」
俊哉「俺も好きだよ♡」
「宮田くん…………」
俊哉「ちゃん………あれ?………ちゃん、どこ行くの?ちゃん………」
ピピピ、ピピピ…………
俊哉「はっ!……………夢か………」
今日も同じ夢
朝になると消えてしまう君の気配を、まだ冴えない頭でリピートしては焼き付ける。
君と出会ってから、いつも繰り返す。
君と過ごす時間を何ひとつ失くせないから……
君がいない時間も何もかも必要だから……
俊哉「おっとこんな時間、デートに遅れる」