第15章 あの人との食事
なんで、なんでこうなったんだっけ。
「主人公名前ちゃん、飲みます?
私明日オフなんで飲みますけど」
「え、あ、じゃあ、はい」
「じゃあ生2つ、お願いします」
愛想よく定員さんにオーダーする目の前に座るその人。定員さんが「失礼します」と出て行ってから、この状況を整理しようと答えを求める。
「…えーっと、
…二宮さん一体どうしたんですか?」
平然とそこに座るのは、数日前初めてお会いした嵐の二宮和也さん。
いきなり知らない番号から電話があり、戸惑いながら出てみると『主人公名前ちゃん?』とごく普通に、まるで今までもずっと知り合いだっような声で名前を呼ばれた。