第15章 和睦
俺はモノをすぐにズボンにしまい、一花を抱き上げ洗面所へと連れて行く。
「うがいして、手、洗え。」
『う、うん。』
俺の気迫に圧倒された様子で素直に従う一花。
うがいをし、手を洗い終えた一花を抱き上げ、次は服を着替えさせる。
それも終えたらまたベットへと連れて行き、ようやく寝る準備が整った。
「っはぁー…。」
射精後の怠さと今日一日の疲れが溜息となって、放り出される。
『大我、なんかごめんね?』
こいつはなんのことかも知らずに可愛い顔して謝りやがって…。そんなところも好きだと思う俺は末期なんだろう。
「いや、別にいい。それよりありがとな、一花。めちゃくちゃ気持ち良かった。」
『本当に!?』
「あぁ。」
『良かった〜…。』
素直に感謝の言葉を述べると、本当に嬉しそうに喜ぶ一花。そんな彼女を見て愛されてるんだなと改めて思った。
「今日は疲れただろ。早く寝るぞ。」
『はい。』
俺の右腕に頭を乗せ目を閉じる一花。
腕を折り、一花の頭を撫でると少し微笑み俺のもう片方の手を握った。
ふと頭を撫でていた手を見ると、そこには風呂の時つけられたキスマークが。
自分が一花だけのものになったようで、嬉しかった。
最後にもう眠りかけている一花の頬に軽く口づけ俺も眠りについた。