第11章 お仕事
「一花っちも、またゆっくり話そうね。」
『うん!気をつけて。』
ーカランコロン
二人を見送ってやっと二人きりの時間になる。
「イラスト描けたのか?」
『うん、ばっちり。大我は?』
「あぁ、順調だ。」
『そっか、大我の料理は美味しいもんね。今日のオムライスも美味しかったよ。』
「あれは特別だ。」
『ふふ、ありがとう。』
「そろそろ晩ご飯にするか?。」
『うん。』
車椅子を押し2階へ上がる。
玄関のドアを開け、家に入る。
やっぱり家は落ち着くな。
『お帰り、大我。』
いつもそう言ってくれる一花を後ろから抱きしめて、
「ただいま、一花。」
これが俺たちの一日。
お互いが働いてるから日中はあまり会えないけど、こうやって彼女と一緒にいられる事が最高の癒しだ。
明日からも頑張りますか。