第6章 先生のお家 R18
ふと、小さな音で目が覚めた。
寝室の扉が開く音と、先生の欠伸と足音が近づいてくる。
「……市川、もう寝たか?」
わたしの背中付近で、低くて優しい声が聞こえた。ベッドが深く軋んだ。
「っ…」
わたしは目が開いたのに、返事をしなかった。いまは寝たふりをしようと思った。
先生、真面目なときは真面目だから、
「いつまで起きてるんだ」って
怒られるような気がして。
ぎゅっと目を瞑った。
無音のあとに、先生の腕が
わたしの腰に回る。
「落ちるぞ。はしっこで寝るな」
と背後からわたしを抱きしめ、ベッドの真ん中へ移動させた。
そのとき、思わず変な声が出そうになった。
胸が完全に腕に当たっている。
「………」
どきんどきん…自分の心臓が脈打つ。
そのまま先生は身体を密着させたままで、
吐息がうなじに触れる。
心拍がどんどん上がる。
息が苦しい。
「市川……ダメだよな、男って。こういうとき、いっさい我慢できないんだからな」
先生は、わたしの腰にふれていた手のひらを、パジャマの中にゆっくりと侵入させた。
「っ!!」
ひんやりした冷たい指に
ビクッと身体が思わず反応した。
「そうか、……やっぱり寝てるか。残念だな」
とわたしの反応を見るように
身体を起こした。
「じゃあ、どこまでしたら起きるか、
試してみるか」
なんて面白がる先生の声。
熱を帯びた唇がうなじに当たる。
「っ!…」
熱い舌がわたしの首を舐める。
ゾクゾクと性感帯を刺激され、
「んっ……」
熱のある声が我慢しても漏れていた。