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【安室夢】恋愛ミルクティー【名探偵コナン】

第80章 言って※




「ひなた・・・っ」

・・・やめて。
そんな声で呼ばないで。

彼に掛けられた言葉を、同じように心の中で呟いて。

「・・・ッ・・・、あまり締め付けるな・・・」
「む、り・・・」

そんな感覚、元より無い。

あったとしても、力の抜き方なんて忘れている。
・・・いや、そもそも覚えてなんていない。

「っい、あぁぁ・・・ッ!!」

一段と強く突かれると、声に高さも甘さ大きさも足されていく。

自分の制御なんて、できるはずも無い。

「だ・・・め、また・・・っ・・・く、る・・・っ」

息が苦しい。
言葉なんて、もう途切れ途切れでしか出てこない。

寧ろ、出てくるだけ十分だと思えた。

「・・・ひなた・・・っ」

彼の声にも甘さと吐息が混ざれば、その時は近いのだと悟った。

突き上げる力は一層強く、速く。
お互いの手には、力一杯握る力が込められていて。

苦しささえも快楽に変わる頃、またあそこへ引きずり込まれる感覚を味わった。

「ぃ・・・っ、零・・・ッ!!」

彼の名前を呼ぶ度、強さや速度が上がる気がした。

それが、引き込む力を更に強めていく。

「あ・・・ゃ、あぁぁ・・・っ!」

・・・何度体験しても、慣れることなんてない。

ふわふわとして、ビリビリとして、どこかに行ってしまいそうになり、どこかへ落ちるような感覚。


「あ・・・んんっ、・・・あ、ぁぁぁあ・・・ッ!!!」


手を握る力が更に強まり、彼が小さくふるふると震えた様子を何となく感じれば、いつものように同時に果てたのだと感じられた。

部屋に響くのは、互いの荒ぶった呼吸だけ。
でもそれも、あと少しだろう。

そしてこの後、脱力感からか、私は強烈な眠気に襲われることが多い。

・・・けど。

「まだ、寝かせないからな・・・」

今日はどうやら、まだ眠れないらしい。

彼の言葉通り、その後も何度も何度も果てて。

何度イったか分からない。
それどころか、いつ眠ったのかも覚えていない。

次に目が覚めた時は、何故か彼のセーフハウスだった。



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