第13章 愛して※
「二本目、入りましたよ」
もう下の口はいっぱいと訴えていて。
これ以上は無理だと頭でも体でも分かった。
「も・・・とおるさんで・・・いっぱい、です・・・」
荒くなる息の中、そう呟いて。
その数秒後に触れるだけのキスをされる。
「そんな可愛いことを言うんですね。どこで教わったんですか」
「っ・・・あ、ぁああ・・・!!」
言い終わるや否やまた弱いところを突かれる。
さっき絶頂を迎えたばかりのそこは更に感度を増していて。
「だめ・・・っ!あっ、だ・・・め・・・あぁっ!」
「イイ、の間違いでは?」
また意地悪に耳元で囁かれる。
その声でゾクッと全身に鳥肌が立つようで。
「とめ、て・・・っ、あぁ!や、あ・・・!!」
言葉で言っても止めてくれる訳なんてなくて。
またあの感覚が近付いてくる。
頭が真っ白になるあの感覚。
「透、さ・・・んっ、あ、あぁああぁ・・・!!」
呆気なくまた絶頂を迎えた。
心臓の鼓動を全身で感じる。
「・・・ひなたさんがこんなに淫らな方だとは思いませんでしたよ」
「・・・軽蔑、しちゃい・・・ました・・・?」
「まさか」
笑いながら透さんに返されて。
その返事に少なからず安心した。
「僕はどんなひなたさんでも好きなんですから」
それは私にとって一番の快楽。
ドクン、と脈打つ心臓が飛び出てきそうで。
「透さん・・・。キス・・・、してほしい・・・です」
「ええ、喜んで」
深い、けど優しいキス。
絡まっては、くちゅっと音を立てて。
やっぱり、気持ち良い。
「んっ・・・!」
キスの最中、入れられていた指を抜かれて。
どこか物足りなくなった体がまた疼き出すようだった。
「・・・本当はもっとゆっくりしてあげたかったんですが・・・僕の方が限界です」
そう言って蜜口に何か当てられて。
それが指ではないと分かるのにそう時間は必要としなかった。