第2章 君はどうしてそんなに
プルルルルルル
姫『 しゅっぱーつ!』
私の声と共に乗り物は動き出す
姫『 ワクワクするねーっ 』
真『 登ってる瞬間たまらんわ(笑) 』
姫『 落ちてからのカーブでしょ(笑)ほら、落ちるよ!』
数秒後、終着店に着き、他にもメリーゴーランドや空中ブランコに乗ったりして、夕方になるとお腹も空いたので私達はレストランへ向かった
真『 あんまええのないな 』
姫『 それもまた思い出!』
真『 はいはい(笑) 』
姫『 ハンバーグステーキにしよ!』
真『 俺もー 』
同じものをオーダーして席に着いた
真『 姫華 』
姫『 ん?』
真『 そろそろ引っ越そうと思っててん 』
姫『 …どこに ?』
真『 今の生活やと色々不便やろ?物置とか足りひんやん?やから、市内の広い部屋に 』
姫『 あー…えーパンダ専用部屋作っていい?』
真『 3LDKの部屋買うつもりやから一つ部屋余るし、そこに作ったらええ 』
姫『 やった!じゃあ引っ越す!』
真『 帰ったらまた話すわ 』
料理が運ばれ、黙々と食べると店を出た
姫『 もう暗いねぇ…』
真『 観覧車乗る?』
姫『 んー…いい!真くん、行きたいところあるんでしょ?』
真『 あるけど、まだ平気よ?』
姫『 観覧車乗るって気分じゃないし、そっち行こう?』
真『 トイレ行く?』
姫『 行っとこうかなー 』
真『 そこにあるから行っておいで 』
姫『 ちょっと荷物持っててくれる?』
真『 はいよ 』
荷物を真司郎に預けトイレに行き、しばらくして戻り、出口まで歩いてゲートをくぐると車へ向かった
真『 今から行くところ、ちょっとビックリするかもしれん(笑) 』
姫『 え、なんか怖い(笑) 』
真『 変なとこやないからそこは心配せんで(笑) 』
そんな会話しながら車へ乗り込んだ
真『 ほな行くで?』
姫『 れっつごー!』
遊園地を背にして走り出した車は、大通りに出て洒落た街へ繰り出した
姫『 綺麗な場所… 』
真『 そやろ?こういう街もあんねんで(笑) 』
姫『 知らなかったなー… 』
真『 あ、もうすぐ着くわ 』
目的地が近付くと、車を停めて外へ出た。
そして歩いて数分、私の目の前に現れた大きくてお洒落な建物…
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