第33章 サヨナラの先を教えてほしい(裏)
最低だ、無理矢理に犯しているのに興奮しているなんて。嫌だ、やめてと願うその声にすら自身は反応して、快感が全身を駆け巡る。もうすぐそこに迫る吐精感に耐えきれそうになくなって、腰の動きを早めれば予感を察知した水分が焦って声を上げた。
「っひ、、い、やだ……!先生、お願い、っ!あっ、やめて……、やだっ、んあああ、、やめ、て……、」
「癒依……、ごめんな、ごめん、っ、……出す、ぞ」
「嫌だ、やめてっ!んあ……っせんせ、おねが、、っは、抜いて、よ、んんん、や、だ……、あああああっ!」
「っ、出る、、!……っく、」
奥へ奥へと押し進めて突き上げながら陰核を摘めばナカが痙攣して水分が達した。その痙攣による締めつけで蠢く肉壁に飲み込まれるように白濁が迸る。
ドクドクと脈打ちながら精を吐き続ける陰茎をグッと押し込んで深くまで自身を射し込んで、(孕んでしまえばいいのに)なんて最低なことを考える俺の頬を水分の手が力なく叩いた。しとしとと零れ落ちる涙を拭ってやりたいが、俺にそんな資格はないと分かっていて。
硬さを失った自身をずるりと引き抜けば、そこに吐き出した白濁がこぽりと漏れた。
「水分、」
「出てって、……出てって、ください、」
小さく嗚咽を漏らしながらソファに横たわるその体を抱き締めたいけれど、今の俺にはどうしてそんなことが出来るのだろう。
啜り泣く声を背に浴びながら仮眠室をあとにする以外に俺に出来ることがあっただろうか。