第2章 存在しない愛に溺れる(裏)
あのままソファで眠ってしまったせいか、身体が痛い。いや、久々にシたせいかもしれないけれど。
いつの間にかソファの横で寝袋に入って寝ている先生に驚きつつ、その様子を眺める。
先生と、シちゃったん、だ、なぁ。
眠りにつく前のことを思い出して、ボンッと顔が熱くなる。
強いけれど決して乱暴ではない、あの行為。
愛撫も、前戯も、挿入だって、もっと自分本位にしてくれたらよかったのに。私のことなんてどうでもいいみたいに、ただの性処理だって思えるように酷くしてくれた方が余程良かった。
こんな、大切にしてるみたいに、まるでそこに愛があるように、そんな、抱き方。
それでも、キスは一度も、してくれないのに。
そのことだけが、愛など存在しないと現実を突きつけるようで。