第3章 許嫁と居眠り羊
忍足Side
跡部「今日は青学との練習試合だ。
じゃあオーダーを発表する……。
おい、誰かジローどこにいるか知らねぇか?」
忍足「あ、それなら俺知ってるで。呼んでくるわ。」
跡部「すまねぇ、任せた。」
おそらく大きな木の下辺りにいるであろう
ジローを探しに行った。
すると
「あの…すみません。」
忍足「?どうしたんや?」
とても可愛らしいお嬢ちゃんに声をかけられた。
「テニスコートってどこにありますか?」
おそらく他校生やな。
氷帝(ウチ)が広過ぎて迷子になるなんて
入学当初はしょっちゅうやった。
忍足「あそこの一番でかい校舎あるやろ?
そこのすぐ近くにコートがたくさんあるで
すぐわかると思うで。」
「ありがとうございます。」
にこりと笑い、お辞儀してお嬢ちゃんは
小走りでコートに向かった。
…可愛い子やな。
続く。