第3章 : 2st
確かに少女に両親という存在はいなかった
少女の意識がはっきりある時からもうすでにばば様と一緒に
あの柏木にある家で二人で過ごしていた
でも今考えてみれば確かにおかしい事だらけだ
どうして人の住みつかない迷いやすいといわれる柏木に住んでいるのか
なぜばば様はあの柏木で迷わずにいられたか
なぜ、私にはばば様しかいないのか…
「答えは簡単じゃ
そなたはあの老婆と血は繋がっておらん
そしてそなたを護るため虚の近づかないと言われる柏木に
姿を隠したのじゃ、霊圧の高い幼いそなたを護るため...」
少女は衝撃をうけた
ばば様と血が繋がってなかったことにも驚いたが
一番はばば様の周りにいた蛍と、今目の前にいる女性の周りを飛んでいる蛍だ
『貴女はいったい....何者なの』