第3章 : 2st
それからはこの洞穴を拠点とし、様々な特訓をした
刀の使い方など全くというほど分からなかったが
少女は重たい刀を何日も何日も振った
次第にこの生活にもなれ自分で食べ物を狩り、身の回りの生活を一人でできるようになった
少女の姿はあの時とは違いまだ幼いがその姿は見違えるほど美しく、逞しくなっていった
その見た目はもう10を過ぎた頃なのだろうか
ばば様はいないが、刀があることで一人ではないと感じた
いつも寝る時には刀を抱えて寝ている
そうすると夢の中であの女性に会えるからだ...
少女とって女性は母のような存在と捉えたのだろう
「蒼葉、なんじゃそなた日に日に美しくなってゆくのお」
『本当に?!でも、貴女には勝てないわ』
そういって少女は苦笑した