第3章 : 2st
気づいたとき、少女は霧の中にいた
そしてあの時のあの場所に祠の近くにはたくさんの蛍と女性の姿
「久しぶりよの
なんだ、蒼葉よ...そなたまた《迷い》に立っておるな
そなたは何に迷っておる」
少女は今までの経緯を女性に話していた
「ふむ、蒼葉よーく聞くのじゃ
そなたはまだ幼い...が、自分が生きるためには自分でなんとかするしかない
この先、まだそなたを待ち構える沢山の苦難があろう
だが、それもまた乗り越えることでそなたの成長になる
そしてその隣にいつもあるのが《迷い》じゃ
迷うことを恐るな
時に迷うことは悪になり、また正にもなりうる
迷え、さすれば新しい考えに出会えよう
その時はきっと、妾も一緒にそなたの隣に居ろうじゃないか
さあ、目覚めのときだ...
そなたの未来、妾が共に支えようぞ...」