第3章 : 2st
ばば様と別れてから数日後、私はどこに来たのかも分からない
足が酷く痛く、目も腫れていることだろう
気がついた時には見慣れぬ景色が広がっていた
柏木ではないどこかと言うことしか分からない
私は柏木から一度も外へは出たことは無かった
ばば様が居ればそれで良かったから
だがそんなただ一人の家族であるばば様と自分の居場所を失ってしまった
これからどうしていけばいいのかなんて分からない
でも一つだけ分かることがある
私はきっと強くならなければならない...そう感じたのだ
そして、ばば様に救ってもらったこの命を
大切にしなければ、ばば様に合わす顔はない
幼いながら私はそんなことを決意した