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異世界へのいざない【落乱】

第1章 ひとり旅


今日から連休!
私は1人羽を伸ばして日頃の疲れを癒そうと、2泊3日で近畿地方のある山奥の温泉地を訪れる計画を立てていた。

「ふー!到着!」
山の中腹でバスを降りる。ここから旅館まで少し離れているが、旅館のマイクロバスでの送迎があるとホームページに記載されていた。

「ええっと…。あっ!時刻表はこれね。」バス停には旅館の送迎バスの時刻表も貼られていた。「…1時間以上待たなきゃいけないのか〜。うーん、歩こ!」

今日は快晴で春のポカポカ陽気。森の中は少し涼しいけれど、歩くのは気持ち良さそうだ。私は鼻歌交じりに歩き出した。
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