第3章 失敗、後悔。
モトキside.
「あいの事がずっと好きでした。」
彼女の何もかもが好きだった。
どんな人でも優しく対応する所。
どんな事でも、文句1つ言わず一生懸命取り組む所。
俺が彼女を呼んだとき、にっこり笑う所。
とにかく、全部が好きだった。
「俺と、付き合って下さい。」
告白なんて、何年ぶりになるだろうか。
緊張して彼女の顔を見れずにいた。
そして、ちらりと彼女を見た時…ーーーー
モ「…え…?」
貴「ごめんなさい」
ぺこりとお辞儀して、俺の顔を見ずに、小走りで教室から出ていく彼女の姿が見えた。
一瞬だけ見えた、彼女の表情。それは…