第1章 prologue
「あれ、…お前、愛奈だろ?」
学校からの帰り道、一人で歩いている時であった。
ふりかえり、声の主を探す。
「…え、シルク!?」
懐かしい顔がそこにはあった。
何年ぶりであろうか、小学校ぶりだ。
シ「おう、覚えてくれてたみてえだな!」
貴「そっちこそ!」
大きく成長した彼は、今も変わらず元気にしてそうだ。
自転車に乗ったシルクはこっちに来てくれる。
貴「今学校からの帰り?」
シ「いや、これから遊びに行こうと思ってよ。なんなら愛奈も行くか?」
貴「え、今から?まぁ今日は塾もないし…。」
シ「そっか!なら行こうぜ!」
貴「どこで遊ぶの?」
シ「川だ!!中学校の友達とさ、遊ぼうと思ってよ」
貴「…じゃあ私行かない方がよくない?知らない人ばっかじゃん」
変な空気になって居にくい状態になるのも嫌だし。
シ「大丈夫だろ!あいつらも喜ぶって!!」
そんなこんなでついていった私。
あの事がきっかけで、私の人生は大きく変化していったのである。