第2章 リヴァイ★邂逅相遇
飼育本を読むと、迎え入れた初日は緊張でストレスがかかるためあまりかまわないようにと書いてあったが、最初から俺に懐いているこいつに限ってはそんなことはなさそうだ。
キャリーからだしてやると、真珠はさっそくリヴァイの腕に止まり頭を下げる。
その仕草がなんともいえない可愛さで、リヴァイは気の済むまで真珠を撫でてやった。
「よぉ、真珠。今日からよろしくな。」
キュッと頭をあげてリヴァイを見つめる姿はもちろんイエスと言っているのだろう。
風が冷たくなり始めた11月20日。
都内のマンションにて、ドイツが祖国の独身男リヴァイと、オーストラリア原産のインコ真珠の同棲生活が始まった。