第7章 リヴァイ★聖夜の誓い
──12月25日──
今日は聖夜のクリスマスであるとともにリヴァイの誕生日だ。
しかし、30もすぎると誕生日などどうでもいいのだろう。リヴァイはいつも通り仕事にあけくれていた。
クライアントとの打ち合わせも終わり、オフィスに戻ろうとしたが、ふと真珠の餌が無くなりかけてたことを思い出す。バードショップも近いことだし、このまま寄って行くことにした。
「いらっしゃいませー。あっ、リヴァイさん!?ご無沙汰しております。真珠姫ちゃんは元気ですか?」
店員ヒストリアが笑顔で出迎えてくれる。
「あぁ、体調崩すこともなく元気だ。今日は餌がなくなりそうだから買いに来た。同じものを用意してもらえるか?」
「ありがとうございます!すぐ用意しますね!」
クリスマス仕様に飾り付けられてる店内を見ると、バード・トイのコーナーがやけに目立つ様な仕上がりになっている。
そういや、真珠にこういうものを買ってやってなかったな。
真珠を飼い始めた時に貰ったワラのボールのおもちゃはすぐに遊んでボロボロにしてしまった。その後も特に追加で買ってやったりはしてなかった。
せっかくのクリスマス、何か買ってプレゼントしてやるか……
かごの中にぶら下げるタイプの物を選んでいると
「おい、真珠はワラのボールも好きだったが、音の鳴るトイも好きだ。以前鈴を入れてやったら喜んでいたからな。この辺のもお勧めだ。」
店員ユミルはリヴァイにアドバイスすると返事も聞かずにレジカウンターの方まで行ってしまった。
2人の接客はまったく正反対だ。
飽きがこないように3つ程派手目なトイを選んだ。手に取りレジまで持っていくと、ヒストリアは餌やおやつを用意して待っていた。
「あれ?リヴァイさん今日お誕生日なんですか?クリスマスがお誕生日なんて素敵ですね!」
いきなりなんだとヒストリアの顔をみると、ポイントカードに記載された生年月日を見ていた。
「あぁ、よく言われる…言われ過ぎて飽きてきたところだ。」
「そんなこと言わないで下さい、こちらのおもちゃもサービスしますので使って下さい。それとポイントは2倍におまけしちゃいます♪」
ヒストリアは真珠の好きなワラのボールを2個3個と袋につめると、楽しそうにポンポンとスタンプを押していった。