第10章 リアカー@高尾@
実は数日前
買い物の帰りに靴ずれして
よろよろ歩いていたら声をかけられた
「ね!君!
大丈夫?」
リアカーをこぐ人に
「っ……!?」
いきなり声をかけられて、警戒心バリバリだった私は
何も言わずにその場を去ろうとした
…のに、靴ずれのせいでうまく走れず未遂に終わった
「あ~あ。
無理しなくていいのに。
あ!俺、怪しいもんじゃないよ!?
ただ、つらそうに歩く君が見えて…。」
「高尾。いきなり声をかけられて怪しまない人はいないのだよ。」
何故か上から目線な彼
高校生と思われるが、初対面の私の靴ずれに気づき
親切に声をかけた
ってカンジ…?