第8章 誕生日@高尾@
ガチャ
「ん…ユウ?
何?どうかしたのか?」
何でもない風の和ちゃんに
押さえていた涙が溢れた
「ひっひどいよ~かずちゃ、ん~。」
怒ることもせずにその場で泣いていると
首に冷たい感触があった
目をこすり、首元を見つめると
小さな羽根をかたどったネックレスがあった
「恥ずかしくて、いつ渡せばいいかわかんなくて…。
今も、来てくれて嬉しかったのに、ちょっと泣かせてみたくなったってゆーか…。
泣かせて、ごめん。
誕生日おめでとう。
この際言うけど、真ちゃんと仲良く話すのもホントはやだ。
抱きつかれる度に嫌そうに反応しちまうけど、
俺が、ユウが走ってくるの、
見えないわけないだろ?」
唇に、幸せの味