第36章 災難@高尾@
ちょっと変態チックになってたら
俺がニヤニヤしてるのに気づいたユウちゃんが
体を離した
「っちょ…
今、む、胸、当たって……!」
「うん。///」
「言ってよ!もー!//」
気づいてないのも可愛かったけど
こんなことして本気で怒られないの、俺ぐらいだろうなー
そう考えると
またニヤニヤしてきた
「かっ和成はその体で良かったね!
やっやらしい事いっぱいできるし!」
そんな俺の顔を見てか、ユウちゃんが超赤面しながら言った
でも、ユウちゃん…
「でも、こんな体。
バしゅケは絶対無理だし。
しょもしょも人前に出れない。
ユウちゃんと手を繋ぐことも
ユウちゃんを抱きしめることも
ユウちゃんにきしゅをするのもできないんだぜ?」
自分の小さくなった手を見つめながら
しみじみと呟いた
災難って、こういう事か
と、今やっと気付いた
俯いていたユウちゃんは
今度は当たらないように俺を抱きしめ、
手を絡ませ、
キスをした
「バスケとか、人の事は今の私にどうもできないけど。
わたしからキスくらいは、できる。
ずっと私が協力して、支えるから…。」
今日だけ
いつも笑ってる俺は
泣きそうになった