第35章 独占欲@赤司@
「ねえ征十郎!
これなんかどう?」
征十郎は顎に手を当て少し考えた後
「それより…」
と言って向こうの棚に行ってしまった
付き合って1周年記念のデート
物を贈るんじゃなくて
お互いのしてほしいこと、行きたい場所に行こう
となったから
今は私のしたいこと、
「征十郎に服を選んでもらう」
をしている
選んだ服は、自分で買うけどね
「僕はこっちの方がユウに似合うと思うよ。」
帰って来た征十郎は
着たことがなくて、手を出せなかった
マキシ丈のスカートを
手にしていた
「うわぁ…!」
それも
私が大好きな雰囲気
何気に流行の色なんかも含まれている
「ちゃんと、予算も余裕な物を選んだからね。
もう1枚は買えるんじゃないかな。」