第32章 たぶん無理@高尾@
家に着いた
和君の部屋にあがり、心臓がドキドキしだす
さっきまでの挙動不審な和君の理由が
最悪なモノ(別れ話)でありませんように!!
祈りながら
座るやいなや、目の前に箱が置かれた
「開けて開けて!」
結構大きめだったので予想外だったが
恐る恐る開けた
そこには春らしい靴が入っていた
部屋に入るまでの不安は何処へ
完全に忘れて喜びに浸った
「うわー!うわー!
何で!?
何でコレ欲しいってわかったのー?」
思わず立ち上がる
「デートの度に見てた、視線の先のマネキン!
俺には見えてるよ。」
「わぁ…ありがとう!
和君!」
立ちあがった状態から
座っていた和君に抱きつこうとした