第27章 珍しく@赤司@
「休憩10分ですー。」
汗だくの部員がぞろぞろと体育館端に集まり
膝から崩れ落ちていく
「あ~くそしんどい!」
「青峰君、そういうのは口に出しちゃダメです。
まわりもしんどくなります。」
「ハァ、全くなのだよ。」
「…しんどくなるっつったって、もともと全員疲れてんだろーが。」
「青峰君、ぐちぐち言わないの!」
「ゲ。さつき。」
「何よ!」
「ね~ね~さっちん、
今の間にお菓子買ってきてもい~い?」
「…大体青峰君は……!
……で………なんだから…」
「さっち、さっちん…。」オロオロ
休憩の度にこんな光景が繰り広げられる
10分の休憩も、皆逆に疲れてしまう
ドリンクを渡すタイミングを見計らっていると
赤司君が助け船を出してくれた
「静かにしないか。
ユウが困っているだろう?
それに、しんどいなどと弱音を吐いた大輝が悪い。
敦も、練習時間内にお菓子を買おうとするな。」