第24章 チョコ@赤司@
移動教室のため、友達に置いていかれた私は渡り廊下を1人で急いでいた
中庭に、2人の人の影
ドキッとする
赤司君、また告白されてる……
…早く告わないと赤司君が誰かと付き合うかもしれない
でも断られて関係も途切れる事だけは
本当に嫌だ
葛藤しながら歩いていたら
2人の声が聞こえてしまうようで
悪いとは思いつつ
聞き耳を立ててゆっくり歩いた
「………あ、あの、
フラれた者として聞いてもいいかな?」
「なんだい?」
「……赤司君の、好きな人って誰ですか?」
核心をついた質問
知りたくなくてその場から逃げようとしたその時
赤司君は腕を上げ、人差し指をこちらに向けて
「僕が好きなのは、
彼女。
秋山だよ。」