【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第44章 私欲※
『すいません、私寝てしまって…
今何時ですか?』
バ「夕方の6時ですよ
少し早いですけど
夕食にしましょうか」
バーボンはテーブルに
夕食を並べ始めた
バ「座ってください
嫌いな物はありますか?」
『…いいえ』
椅子に座り、
並べられた和食を眺める
その時ぐぅーとお腹が鳴った
バ「味は保証しますよ」
『いただきます』
お箸を持ち食べ始めた
優しい味が口の中に広がる
バ「ティフィン、貴女に
聞きたい事があるんです」
『なんでしょうか』
バ「何故あんな奴の事が
好きなんですか」
そう言われて
秀一さんを思い浮かべる
『…好きになるのに
理由って必要ですか…?』
知らない間に
好きになっていた
何処が好きだと聞かれても
全部が好き
バ「…そうですか
僕はあんな奴やめて
僕の事を好きになればいいのに
って思ってます」
『…それはバーボンの言葉じゃなくて
降谷零の言葉ですか…?』
目を見ながらそう言うと
バーボンは目を見開いて驚いていた
自分でも自覚して
いなかったのだろうか
降「…そう…赤井なんかやめて
降谷零を選べ…」
降谷さんは秀一さんから
私を奪いたいだけ
…彼を奪われたように
『…私が選ぶのは秀一さんだけです
今日はもう帰ります
ご馳走さまでした』
そう言って椅子から降りた
すると降谷さんに腕を掴まれて
寝室まで連れて行かれ
ベッドに組み敷かれる
降「帰さない」
『降谷さんっ離してください!』
降「このまま君を
ここに閉じ込めてしまえば
降谷零を見てくれるか?」
『そんな事をしても
私は見ない!
私が想うのは秀一さんだけ!』
そう言うと
降谷さんは口角を上げた
降「…今夜はバーボンじゃなくて
俺が相手をしようか」
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