第14章 ◎貪欲な男-雅紀-side
「んふふ……相葉ちゃん、変な顔」
「…………え?あぁ……そう?」
とあんなことがあって、
もう3日が経ったっていうのにこの調子だ。
自分からフっておいて……なんだこれ
そんなの好きに決まってるからじゃん
と、いつも通り天使と悪魔が討論中
リーダーはそんな俺をおもしろそうに
目の前のソファーから見学中なわけで
「相葉ちゃん、お悩みかい?」
「…………う、ん」
「んふふ……どんなぁ?」
リーダーに話したら何て言われるかな?
'相葉ちゃんらしいね'とか?
'へぇ……大変なのね'とか?
でも予想とは全然違う答えだった。
「貪欲になりなよ、もっと」