第12章 ◎代用品-雅紀-side
に叩かれて、
なんだか心がポカンって空いちゃって、
収録もあんまり話せなかった。
だからかな。
メンバーも心配して飲みに連れてってくれた
「ん、うめぇ!相葉ちゃん、これ食いなよ」
「え、あ……うん」
あんまり気を使わないリーダーが
すげぇ俺に気を使ってて、
「これどうぞ」
「あ、りがと」
いつもは冷たいニノも
おつまみ分けてくれて、
「ねぇ、俺が元気ないって……
そんなに変……?」
それにはみんな一斉に頷いた。
そんなに変なんだ。(笑)
「で、なにがあったの?」
翔ちゃんが唐揚げを食いながら、
俺にそう聞いてきた。
「………………お節介?しちゃった」
そう。あれはお節介だったのかもしれない
しかも、あんな酷いことを言っちゃった。
が好きな人のことを……
「お節介なんて相葉さん、いつもじゃん」
「ヒャハハ、はっきり言うなぁ(笑)
まぁ、そうなんだけどさ?」
松潤のそのハッキリ言うのに、
思わず笑ってしまった。
でも続けて松潤は、
「でもそれが為になったりするんだよ」
「え?」
「それで笑顔になれたりしますよ」
も、
あの真実を知って、
笑顔になれるのかな……。