第9章 ◎子供な大人の助言
「じゃあ想像してみたら?」
「え?」
急に松本さんがいいことを思いついた様に
ニヤッと微笑んで私をみた。
「の結婚式で、
相葉さんが嬉しそうに笑ってるの
それで'おめでとう、よかったね'って言われる」
想像しなくても分かる。
きっとその時の私は笑ってない。
いや、笑えない。
「俺は笑えなかったよ。
あっちは笑ってたけどさ?」
松本さんはきっと……
「俺にはこれしか言えないけど、
後悔するくらいなら失敗してみたら?」
なんて年下の彼からの言葉は、
私よりも大人で少し勇気づけられた。