第5章 ◎昔みたいに
「あ!ニノ!これ!パンツ!返す!」
雅紀が袋から白いブリーフを出して、
ゲームをしてる二宮さんに渡した。
「は?あなたこれ頼んだの?え?(笑)」
「え?うん、そうだよ?ねぇ?」
雅紀がそう言うのは私みたい
だから大きく頷くと二宮さんの声が響いた
「バカじゃん(笑)」
「ヒャハハ……そう?」
「褒めてませんからね?相葉さん」
「え?そうなの?ヒャハハ」
雅紀と二宮さんは本当に仲が良い
一度、雅紀の実家に入っていく二宮さんを
いつか見たことがあるけど…
「つーか、ちゃんもさ
こんなん持ってこないでくださいよ」
「え、あ、いや(笑)
雅紀に頼まれると断れなくて…」
なんて二宮さんに言うと、
雅紀が嬉しそうに笑って、
「そうそう!はね昔からなの!
俺のお願い事いっぱい聞いてくれるわけ!」
ほんと…'一生のお願い!'って
何度この口から聞いたことか……なんて
少し呆れながら雅紀の顔を見てた。