第3章 ◎ついていけない-雅紀-side
松潤の言葉に何も言い返せないまま、
マネージャーが迎えに来て車に乗った。
「…………はぁ」
携帯をいじりながら、
らしくもないため息をついてみる。
そしたらマネージャーも気づいて
'なんかあったんですか?'って
「…………幼なじみって難しい関係だよね」
「はい?」
「え?あ、いやいやいや!気にしないで!」
昨日、に会ったのは
たぶん2年ぶりくらいだったと思う。
だからなのかな。
今こんなに胸がモヤモヤして、
彼女しか頭に出てこないのは……
綺麗だと思ったのも……いや
昔から'美人'だったんだっけ、あの子は
「相葉さん?着きましたよ」
「え、あ、うん 。ありがとう」
なんて考えながら車から出て、
キャップをまた深く被った。