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未完成なワルツ

第3章 ◎ついていけない-雅紀-side




「プロポーズかぁ……」


雑誌を読みながら楽屋でそんなこと考えてると
ニノがゲームをしながら俺に声をかけてきた。



「なに、あなたするの?」

「ちげぇよ!ヒャハハ」

「うっせーわ、耳元で喋んなや!」



とか言うくせにニノは俺のことが好き
自分で言うのもなんだけどさ?(笑)





「んーで?じゃあ誰がすんのよ、プロポーズ」

「えぇ?あぁ……されたんだって、幼なじみが」

「へぇ……めでたいじゃないの」





'めでたい'か……だよね、そうだよね
そりゃそうだわ、つーか言ったもん!
'よかったじゃん'って……俺のバカっ!





「なに、嫌なの?」

「…………嫌じゃねぇよ!」

「嫌なんじゃねーかよ!」






嫌じゃねーよ……………







………嫌だよ












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