第18章 ◎噂にはご用心
【相葉雅紀はチャラ男?】
【一般人女性はキャバ譲?】
【相葉くん、狼に?】
スマホと朝からずっと見つめあってて、
目もだいぶ疲れてきたというのに、
その画面をカーソルする手は止まらない。
なんでこんなこと……。
誰も真実を聞いてないのに、
こんなことばかり書いて何が楽しいの?
雅紀は大丈夫っていったけど、
大丈夫なはずがない。
「、お前聞いてんのか?」
「…………あ……え?あ、た、立花くん!」
前に座ってる立花くんは'はぁ'と
ため息をついて私のことを見てくる。
「完全に聞いてなかったのな」
「ご、ごめん」
「なに、なんか見てんの?」
「え、あ、うん。ちょっと……ね」
立花くんに誘われて、お昼は一緒に
社内食堂でランチをしていた。
立花くんとはあのお酒以来かな……
こうやってちゃんと話すのは