• テキストサイズ

未完成なワルツ

第16章 ◎それはやっぱり-雅紀-side




「香織、ちゃん」


俺の後ろにはサングラスを外した、
高いヒールのブーツを履いてる香織ちゃんが
にこっと可愛く笑って抱きついてきた。





「相葉さん、今日……泊めて?」

「…………だめだよ。お家帰りな?」

「…………どうして?」





そんな可愛い声で言われても、
なぜか今日は通用しなかった。


だって酔っぱらったの、
甘い声の方が俺をおかしくさせたから。



あのまま襲ってたかもしれない。

あのままキスして、部屋に連れ込んで、





それから、











「…………好きな人ができたから」











それから、



好きって言うんだ。
/ 137ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp