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未完成なワルツ
第14章 ◎貪欲な男-雅紀-side
「だから、あなたには貪欲でいろって
後悔すんなって言いたかったんじゃないの?
ま、わかんないけどさ?あの人のことは」
なんて立ち上がって服を整えながら、
ニノは俺に微笑みかけてきた。
貪欲……なんてなれそうもない。
それすら人は貪欲というのかな。
それなら俺は一生貪欲でいい。
自分の心に罪悪感が残るよりは、
貪欲のほうがよっぽどいい。
「相葉さん、スタッフが呼んでますよ」
「え、あ、うん!」
貪欲な男にはなれそうもない。
ごめんね、
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