第1章 Toy Joy【R18】
オーガズムを迎え意識を飛ばしてしまった有希さんを、僕はプールの中で横抱きにして立ち尽くす。
僕の髪からポタポタと滴る水滴が有希さんの頬を濡らす度、僕はそれを丁寧に舐め取った。
シュテルンビルドを守るKOH、BBJがどうしようもないパラフィリア。
だけど、それは誰も知らない。
そう……虎徹さんだって、知らないんだ。
「……ん。」
恍惚の表情を浮かべ、僕の腕の中にグッタリと身体を委ねる有希さんが僅かに身を捩る。
その愛らしい仕草に……
そして、ずっと探し求めていたパートナーに出会えた歓喜に、僕は一度だけブルッと全身を震わせた。
「ずっとプールに浸かっていては、身体が冷えてしまいますね。」
そう呟いた僕は有希さんを抱いたままプールから上がると、一直線にバスルームへ向かう。
次は温かいシャワーに打たれながら、頭の天辺から爪先まで全部ずぶ濡れになって……
また貴女をタップリと愛してあげますよ。
「もう一生……絶対に手放しませんからね。
可愛い可愛い……
僕だけの玩具。」
END.