第3章 LOSER【R18】
『有希さん』だって同じだよ。
バニーに沈められた顔を湯船から上げる度、その表情はどんどんと快楽に蕩けていってる。
今夜……そういう世界に引き摺り込まれて、俺は自分でも知らなかった事に気付いたんだ。
そう、俺は………こっち側の人間なんだって。
もう声に出してしまいたい。
大声でバニーに伝えたいのに、最後の僅かな理性が邪魔をして口を開けないでいる俺に向かいバニーは核心的な笑顔で簡単にスイッチを入れた。
「…………言って。
虎徹さん。」
「愛してくれよ、バニー。
俺の事も、愛してくれよ。
俺もバニーの玩具にしてくれよ………」
「………good boy(好い子)」