イケメン戦国~天下人の妹になる気はないか~ 番外編
第1章 シンデレラ~戦国Ver~
佐「シンデレラは働き者の可愛い女の子。今日も掃除に精を出していました。と、そこに、継父と兄3人がやって来ます」
玄「やぁ俺の天使。何やってるんだい?」
幸「...信玄様、最初っから台詞違うんですが」
謙「黙れ幸村。語り部が口を出すな斬るぞ」
『あっしんしゃまにけんしゃま!いまね、おしょーじ、してたの!』
謙「掃除だと...?何故お前がそのようなことをしている」
『ふぇ...?』
秀「掃除ぐらい俺達がやる。お前が怪我でもしたらどうするんだ」
政「ほら雪月、菓子でも食うか?」
玄「おいで俺の天使。一緒に食べよう?」
『あい!』
佐「信玄様、食べ過ぎないでくださいよ...まぁ、何だかんだで可愛らしいシンデレラは継父や三人の兄達にとても可愛がられていました」
幸「つーか全員台本無視してねぇか?」
佐「この人達に台本通りやれっていうこと自体無理だと思う」
謙「この『シンデレラ』という御伽噺、原作だと娘は継母と姉達に苛められるそうだな」
玄「何故こんなに可愛い子を苛めることが出来るのか、その女性達の神経を疑うな」
政「つか原作は継母と姉なんだな」
秀「俺達に女装させるって案も考えたらしいが、流石に無いって思い止まったそうだ」
『じょそー、って、なぁに?』
秀「雪月は知らなくていいぞ」
幸(野郎の女装って...謙信様や政宗は兎も角、豊臣や信玄様だったら引くな)
謙「幸村、何か失礼なことを考えなかったか?」
幸「?!いえ、なんも(何でわかったんだ?!)」
佐「ある日のこと、シンデレラ達の住む家に城から舞踏会の招待状が届きました」
政「へえ、王子の結婚相手を探すための舞踏会、か...」
秀「招待状は1枚で、王子は男。つまり...」
玄「雪月が狙いということか」
謙「くだらん。その王子とやら切り刻んでくれる(姫鶴一文字を抜く)」
玄「待て謙信、刀を抜くな」
政「いや待てよ。その王子を倒せば、雪月は嫁に行かずに済むんじゃねぇか?」
「「「!」」」
秀「確かに、何処の馬の骨ともわからない奴に雪月をやるくらいなら...」
玄「俺達が先に王子を倒せばいいだけのことだ」
謙「ならば、行くぞお前ら」
政「おい謙信、勝手に仕切るな」