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イケメン戦国~天下人の妹になる気はないか~ 番外編

第3章 無人島パロ



戦国武将御一行が無人島に流れ着いたようです。


幸(ポジティブだ! こんな時こそポジティブになれ、俺! きっと信玄様達も生きてる。ぜってぇ見つけねーと! それまで一人でも頑張らねーとな!)

幸村はその辺に落ちていた木の棒を拾い上げ、地面に大きく『SOS』と書く。

幸(ポジティブになれ、俺! 世界とは己の心を映す鏡だ! 心の持ち方一つで世界は何色にもその色を変える!むしろこの状況を楽しめ、俺! ここは無人島! ここまでの完璧な孤独はそう味わえるもんじゃねーぞ!)

何を思ったか幸村は着ていた着物を脱ぎ捨て、全裸で走り始める。

いや、幸村が脱ぎ捨てたのは着物でも鎧でもない。彼は気付いてしまった。自分が脱ぎ捨てたのは心の鎧だったのだと。


幸(心をすり減らす日常の中で、俺達はいつの間にか自らの心に重い鎧を着せてしまってた。傷つかねーように、上手く生きるために。

俺は一体何を恐れていたんだろーな。
鎧という壁を取り払った今、全てをさらけ出した今、裸の心を何もかもが優しく包んでいく。心が風に溶けていく。身体が自然に溶けていく。木が、水が、太陽が、全てが俺の中にあった。そうだ。俺はこの星の一部であり、星は俺の一部だったんだ。

いつの間にか、孤独感はどこかに吹き飛んでた。恐れる物なんて何もねーんだ。俺は...一人じゃねぇ!)


幸「あはははは!」

砂浜を颯爽と走り抜け、もう一度飛び上がったその時...

?「あはははは!」

誰かの声がして、横を向くと...

「「......」」

そして幸村ともう1人は着地した瞬間、そそくさと何事も無かったかの様に急いで着ていたのものに着替えた。

幸「本当に一人じゃなかった...」

もう1人とは、政宗だったのだ。

政「い、いたのか...」

幸「ま、政宗も流れ着いてたのか...」

なんとなく気まずい空気が漂った。





そして幸村達は他の武将達を捜す為、木の生い茂る森へ入って行く。

政「...さっきのはお互いに見なかった事にしようぜ」

幸「...おー」

政「...完全に一人だと思ってたんだ。地球上にもう俺しかいない位のつもりで、フルスロットルで全てをさらけ出してたんだ」

幸「いや、んな機会確かにねーもんな」

すると...
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