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最愛 【黒子のバスケ】

第12章 何度でも


あたしのフライト時間に合わせて迎えに来てくれることになって、細かい日程をまたメッセージでやり取りするからってことで全員のグループが作られた。


「なんかこういうの…」

「「「初めて!!!」」」


あたし達3人は見た目は全然違うけど、ちょっと似てて女友達がそれぞれあんまり多くない。

あたしに至ってはこの2人とNYで美容師をしてる子ぐらい。
大我がNBAに入った時は一時的に自称友達は増えたけど…

さつきも美緒もだいたいそんな感じで、こんな風に色んなことをさらけ出せる友達は今までほとんどいなかったって聞いてた。


さつきはあの可愛さでまわりに男の子が多かったから、余計に妬まれたんだと思う。
だから、今でも会うのは中学の時の友達でうちのママと同じ名前の子だけらしい。


美緒はルックスの良さが仇になって、彼氏を取ったとか言われて、そういうのにウンザリしてたみたい。だから1番気が合うのは近くに住んでるいとこだって言ってた。

あたしは特にそういう理由はなかったけど、大我といることが多かったのと、元々少し人見知りっていうので友達はあんまりできなかったし、あの事があってから、知らない人っていうのは女の人でも何となく避けてて、深い付き合いをしたいと思えなかった。

だからこんなに大人数で、尚且つそれぞれの恋人や家族と一緒に旅行ってことは今まで1度もなかった。



あたしは恋愛だけじゃなくて今までずっと人間も避けてきた。

でも最近思うことは、友達や好きな人がいると自分は頑張れるし支えられてるってこと。

今日だってドタキャンされて、青峰君やみんなに会ってなければずっとモヤモヤうじうじ考え込んでた。

検査だって手術だって怖くて逃げたかった。


数は多くないかもしれないけど、心から信頼できる友達と1人の好きな人のおかげであたしは頑張れる。
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