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最愛 【黒子のバスケ】

第5章 色褪せない想い


撮影が順調に進んで思ったよりも早く全行程を終えてアンナさんのクレンジングをして頭、首、肩のマッサージをして終了

「大変お疲れさまでした」

「ホント上手。またお願いする」

「よろしくお願いいたします」


にっこりと笑ったアンナさんがマネージャーと一緒に控室を出るのを見送って思わず笑顔が浮かんだ

満足してもらえたって思っていいかな?


毎日メイクしてて飽きないの?って聞かれることがたまにあるけどあたしは飽きなんて1度も感じたことない

まだまだ知らないことや技術があると思うともっともっと知りたくなる

いつものように片付けをして忘れ物がないかすみずみまでチェックして控室を出た

次はさつきのところで新商品のメイクブラシの打ち合わせだけど少し時間があるから遅めのお昼にサラダをテイクアウトして食べてから出ることにした

さつきと美緒の差し入れも買って自分の分を食べてさつきの会社に向かった


受付で名前を告げると電話をしてくれてさつきがお迎えに来てくれた

「お待たせー」

「わざわざ迎えに来てくれてありがと。あ、これ差し入れどうぞ」

「ありがとー!」


ミーティングルームで商品の手触りを確かめたり、実際に化粧品を付けて肌に乗せてみたりして改善点や費用面を話し合った。
友達でも仕事では意見の合わないところや譲れないところがあって、打ち合わせが長引く
気づいたら日付け変わってたなんてこともしばしばで、そういう時は家まで送ることにしてる。

結局今日も8時までかかっちゃって、もう上がるって言うさつきを送ることにした。


「そういえば大我と青峰さん一緒にアメリカに戻るらしくて、あたし空港まで送ることになったんだけど、ここ一通でしょ?青峰さんのお家に行く時は反対側の大通りから入った方が近いの?」

「そうそう!そうするとだいちゃんの車が見えるから、そこを右に曲がったらすぐお家だよ」

「右ね」

「うん!右!もーだいちゃんは早速人をこき使うんだからー。嫌なら断ったっていいんだよ?」

「大我も送るしついでだよ。それに見ず知らずのあたしをコーヒーから助けてくれてお寿司もご馳走してくれたんだもん…これくらいは全然…ってか、黒子くんといつあれ行くの?」



勘の鋭いさつきに自分の気持ちがバレるのが怖くて不自然だって分かってたけど話題を変えた
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