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最愛 【黒子のバスケ】

第12章 何度でも


「黒須さん!落ち着いて‼…ちょっと誰か緑間先生呼んで‼」

看護師と検査技師に押えられてあたしはさらにパニックになった。

「イヤっ!!!!!!離して‼触らないで!大我‼!!大我‼!…ヤダヤダヤダ‼!ヤメて‼」

「黒須さん!!!」


「誰か助けて!!!大我!!!!!!大我っ!!!!!!」


暴れれば暴れる程強く抑え込まれて、何人かに押さえつけられたことで、更に恐怖が増した。








「あれ程傷に触れるなと言ってあっただろう!!」

「すみません…ついいつもの癖で患部を…」

「カンファレンスで一体何を聞いていたんだ‼玲子はまだか!?」

真太郎が検査技師を怒鳴る声が聞こえて、直後にあたしを落ち着かせてくれる玲子先生の声が聞こえた

「みさきちゃん!ここは病院。分かる?」

「あ…あ…」

暴れていたせいでめくれ上がってしまった裾を看護師さんが直そうとしてくれたのか手を伸ばしてくれたけど、それすらあからさまによけてしまった。

「今は触っちゃダメよ」

「私の手に捕まって、台から降りれる?ゆっくりでいいわ」

差し出された先生の手に捕まってゆっくり台から降りるとボロボロ泣きながらそのままその場に座り込んだ。

玲子先生が背中を撫でてくれて少しずつ落ち着いてくると今度はとてつもない罪悪感に襲われた。


「すみません…」

「謝らなくていいのよ。立てる?」
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