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最愛 【黒子のバスケ】

第5章 色褪せない想い


黄瀬君のマネージャーさんに送ってもらって私は人目につかないマンションの駐車場内で降ろしてもらって黄瀬君はその場では降りずにエントランス前で降りた

黄瀬君は高層階だから本当は専用のエレベーターがあるのに私の荷物が多いからとエントランスで待ってくれて一般用のエレベーターに乗って部屋まで送ってくれた

多分美緒は黄瀬君のこういうさりげなく優しいところが大好きなんだと思う。

美緒はどっちかといえばクールな方で黄瀬君とは真逆。
まぁ黄瀬君の前でつんつんしてるのは完全な意地っ張りだけど(笑)

あたしは美緒の友達だし、どうしたって美緒の味方をするけど、今日のあのメイクさんのやり方や聞いてしまった話が卑怯で嫌な感じがずっと残ってて黄瀬君に言おうか言うまいか決めかねていた。


「ただいまー」

「おかえり。悪りぃな黄瀬」

「全然ッス。…てかすっごい仲良しッスね…」

大我はあたしが帰ると絶対お出迎えしてくれるしハグもしてくれる

「そうか?習慣なんだよ」

「そそ。あ、黄瀬君お茶でもしてく?」

「いや、今日の夜美緒と出かけるから準備あるし遠慮するッス」

ホント嬉しそうに言うからこっちまで嬉しくなる

「じゃあ、本当にありがとう。夜楽しんでね。」
 

黄瀬君を見送ると大我が荷物を整理しているようだった。

「もう戻るの?」

「そうだな。日本の仕事も終わったし4日後のフライトだな」

「そっか。仕事都合つけば空港まで送ろうか?」

「悪いな。都合つかなきゃ無理しなくていいから」

「ちょっと確認して明日にはどうするか言うね」

一人暮らしは慣れててもやっぱり人がいた後に帰っちゃう時は寂しい
仕事で一緒にいない時も多かったけど今回は3週間近くいたから尚更。

大我が戻るってことは青峰さんも戻るのかなーなんて考えてたら今日仕事で一緒になったことを思い出した

仕事だったとは言え触ったってことが急に恥ずかしくなって一人で頭をぶんぶん振ってたら大我が変な顔してる

「お前何やってんだ?」

「…別に…ナンデモアリマセン」

「まぁいいわ。夕飯どうする?」

話題変えてくれてよかった…
深く聞かれても返事に困る。

「久しぶりに食べに出よ。」

「久しぶりって…こないだ寿司食べに行っただろ?」

「もー!細かいことはいいの!今日は外なの!」

「はいはい。じゃあ今日は肉な」
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