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最愛 【黒子のバスケ】

第4章 揺れる心


今日は早く帰れる予定だって言ってたから、夕食でも作っておこうと思ってたら、4時頃玄関が空いてみさきが帰ってきた


思ったよりも早い帰りで、まだ夕飯の用意に手も付けてなかったけど、取り敢えず荷物もあるだろうし玄関に出迎えに行くと、すげぇ真っ青な顔してて荷物を受け取ったらそのまま座り込んじまった。


朝もちょっと顔色悪かったし…
いつもの頭痛だな

まぶしいと頭痛が酷くなるっていつも言ってるから、玄関の照明を一番暗く落として荷物を部屋に運び入れてリビングも間接照明に切り替えてソファに降ろした

ほんとすげぇ軽い



多分頭痛の中でも今日のは結構ひどい。
いつもは真っ白な白目が充血して涙が溜まってる

薬を飲んだことを確認して、いつものようにこめかみを押してやると眉間に入れた皴が少しずつほぐれて寝息を立て始めた。

体も小せぇけど頭もすげぇ小せぇ
普通に片手でこめかみを掴める

みさきは眠れないほど頭の痛いときがあって、せっかく眠れたのに俺が動いたら起こしちまいそうでそのままの体勢で俺も目を閉じた。


夕飯は今日はいいか…
疲れてんなら寝かせてやる方がいい




夜中に起こされたのには気付いたけど、離してやれなくて寝ぼけたふりをしてそのまま朝まで寝続けた。

まだいいだろ?
青峰の女になっちまったらもうできねぇんだから今は許せ。

朝起きた時はさすがに腰が痛かったけど満足でもあった。






ワークアウトから戻って風呂にいないことを確認してみさきの寝室を開けた瞬間……

思いもしなかった光景に一瞬心臓が止まりそうだった

てっきりおばさんの部屋だと思い込んでた俺も悪りぃけど…
俺がいる間は寝室は俺が使ってんだからなんか言えよ‼

俺だって男だぞ…
もっと考えろってんだ。

けどそれを言って怖がらせたくなくて平静を装って部屋を閉めた




あーもう……勘弁してくれよ。
お前は何とも思ってなくても俺はお前が好きなんだからちょっとは考えてくれ…

それにしてもあいつ何読んでたんだ?
着替えそっちのけで読むほどなんか大事なことだったんか?


こんなこと青峰に知られたら殺されそうだ。
寝室のセルジオの写真ですら俺を責めてるように見えるんだから

けどこれは事故だ。俺は悪くねぇ
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