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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


side火神

結婚式の時と同じで俺の言葉に一応の反応を見せたものの“へい”とか言う訳の分からねぇ返事をしたと思ったら真っ赤な顔のまままた黙ってる。

桃井も俺と同じことを思ったせいかそれを言ったら突然みさきが喋りだした。

「あの、ご飯できてるよ。ダイニングで食べるでしょ?お箸?フォーク?スプーン?さつきと美緒はお箸がいいよね。あたしはフォークのほうがいいけど。大我はフォークにする?お箸に…」

真っ赤な顔のまま手をばたばたさせてぺらぺらとどうでもいいことを捲し立ててる。

久しぶりに見たけど変わんねぇどころかひどくなってる
面白すぎだ。
でも青峰がくるまえに落ち着かせねぇと自爆すると思って声を掛けた


「落ち着け‼」

「みさき、大丈夫?」

「大丈夫…びっくりしたの」

「青峰さんっていつもあんな感じなの?」

「進藤!今それ聞くな!」

慌てて止めたけど時すでに遅し

何を思い出してんのか知らねぇけどただでさえ赤い顔をさらに真っ赤にして色白のみさきの首までピンクを通り越して赤い。

こいつマジで倒れるんじゃねぇのかって心配してたら鼻血を出した

「みさき‼鼻血‼」

「おい!なんでみさきが鼻血出してんだよ‼」

原因を作った張本人が最悪のタイミングでこっちに来た

いや、お前来んなよ‼

キッチンペーパーを鼻に押し当ててるみさきをソファに移動させて頭痛の時と同じように膝に頭を乗せてキッチンペーパーからティッシュに変えてやると泣きそうな顔してる

「先食ってろ」

「はぁ?そんなこと言ってる場合じゃねぇだろ。病院連れてかなきゃダメだろ」

馬鹿だな
なんて言って連れてくんだよ
しかもコイツのかかりつけはLAだ

「青峰さん。みさきが明日の試合の時間に合わせて作ってたんで先に食べませんか?」

「ここはかがみんに任せて大ちゃんはご飯食べよ」

進藤と桃井がそういうから渋々だけどダイニングに行ってくれたからみさきが少しずつ落ち着き始めた

「お前大丈夫か?」

「…大丈夫だけど、恥ずかしすぎ…」

顔を横にして鼻を抑えてるみさきの頭を触ると湯気が出そうなほど熱くなってる

初恋とは言えこんな分かりやすい反応する奴見たことねぇな…青峰はやっぱり馬鹿だ
なんで気づかねぇんだろ
こいつらが付き合ったら聞いてみるか…

早く付き合ってくんねぇかな
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