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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 wherever you are


大きな窓から朝日が差し込んで閉じた瞼の奥で眩しさを感じて心地いい眠りを邪魔される。

「んー…まぶし…」

まだ眠ってたい。

日陰を求めて顔を深く潜り込ませると大好きな人の匂いが鼻をくすぐって青峰君と一緒に寝てたことを思い出した。

起きれないし起きたくない。
きっとデキる女の人はここでさっと起きて朝食とか作ってあげるんだろうけどあたしは欲求に忠実なの。

ぎゅっと抱きしめられて日陰を確保したのをいいことにまた眠りに落ちていく。


幸せ。
最高のマットレスと大好きな人。こんな最高の組み合わせを知ってしまったら少しでも長くそのままでいたい。





つんつん

つんつん

「ホント柔らけぇ」

どれくらい寝たか分からないけど青峰君があたしの頬をつつく感触で目が覚めた。

だからあたしもつんつんのお返しをしてみることにした。
今あたしの手がある青峰君の背中をそのままつんつんして「かたーい」って正直な感想を言った。

「ッ‼起きてたのかよ」

「今起きたの。でもまた寝るの」

「起きろよ」

「あと10分だけ」

「分かった」

往生際の悪いあたしに呆れながらも笑って寝かせてくれる。
昨日のあの鬼具合が嘘だったかのように優しい。


「……き。ぉぃ…さき」



「みさき。起きろよ」

「…や……」

「…起きろって」

「…んー……おきます~…」

え、もう10分経ったの?早すぎ

「やっと起きたな」

布団の中で軽く伸びをして深呼吸する

「もう10分経ったの?本当はまだ5分残ってるでしょ?」

「10分どころか30分だ。このねぼすけ」

「え…ごめんね。疲れちゃったよね」
あたしが青峰君にくっついてるからあたしが寝てたら青峰君だって身動きが取れない

「疲れてねぇよ。筋肉痛になってねぇか?」

大きな手でゆるゆると頭を撫でられてまた眠りそうだったけど、言われてみれば腕が少し痛い。

「腕だけちょっと筋肉痛だけど他は平気だよ。青峰君あたしがヒジ打ちしたところ大丈夫?」

最後にやった時についムキになりすぎて思いっきりやっちゃったから痛くなってないか心配だった。

「大丈夫だ。試合中の接触より全然軽い」

テレビで見てて思ったけどバスケは結構選手同士の接触が多くて、みんな大きいから平気そうだけど多分あたしなら普通に何メートルか飛ばされてる。
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