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最愛 【黒子のバスケ】

第10章 near &far



昨日の特訓のせいか疲れてるらしいみさきはぐっすり寝てて、ちっとも目を覚まさねぇから手元のリモコンでカーテンを開けて朝日を入れて起こそうとしたら、目を閉じたたまま不機嫌そうに日差しから逃げるように俺の胸に顔を押し付けてきた。

起こすのは失敗したけどこれはこれでいい。
カーテンを開けたのは正解だった。

眠ってて、俺に顔を埋めてる意識なんてさらさらないみさきをしっかり抱きしめるとぴったり沿って最高の抱き心地だ。
何度抱きしめても変わらないぴったりはまるみさきの体は“ベタベタすんのは嫌いだ”なんて言ってた俺をあっさり覆した。

今日帰る予定じゃなきゃずっとこうしててぇくれぇ心地いい。
寝るときに香水なんてつけてねぇのに、抱きしめるとみさきはいつも不思議とすげぇいい匂いがして離したくなくなる。

それに、見るからにすべすべの白い肌は触らずにはいられない。
柔らかい頬をつつくと少し笑うみさきが可愛くて何度もつつきたくなる。

「ホント柔らけぇ」って思ってることを口にしたら背中をつつきながら「かたーい」って目を閉じたまま口元だけ笑ってる。

背中なんてつつかれたらくすぐってぇし、男に触って「硬い」とかなんかヤラシイだろ!
それに俺はバスケが仕事なんだから触って柔らかかったら困るっつーの。

まだ寝るつもりのみさきに起きろっつったけど「あと10分だけ」とか言ってトロンとしたうるうるの目で言われたらダメだなんて言えねぇ。

みさきの目はマジでズルい。
なんでも言うことを聞かせられちまいそうになる。

それに、いつもは電話でしか聞けねぇ俺の好きな寝起きのゆっくりした可愛い喋り方で言ってくるなんて、もしこれがみさきの策略だったとしても普通に引っかかっちまう。
寝起きのみさきはボケボケでいつも白い肌がさらに白くて、髪が緩くクセになってて隙だらけだ。

前回NYで一緒に過ごした時に知った髪のクセ

パーマかけてんのか聞くと、ちょっと癖っ毛で、普段は巻いてるかブローかアイロンでストレートにしてるって言ってた。

クセとは言っても強いクセじゃなくてドライヤーでも普通にストレートになるらしい。




一緒に過ごすことで、少しづつだけどみさきを知れてどんどん嵌っていく。






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